【不動産】宅建士ほどコスパの良い資格はない

はじめに(宅建士ほどコスパのよい資格はない)  

「宅建士なんのて意味があるの?」                             せっかく勉強したのに、投げ出す前にぜひ立ち止まってもらいたい。
宅建こそコスパの良い「ゆるい資格」の王様です。
その理由は、
・勉強そこそこで合格できる
・ライフステージの決断に必須
・他業種に身を置くリスク回避
これに尽きます。
せっかく「宅建士試験にチャレンジ」を決意したのなら、ぜひ挫折せず、合格という栄誉を勝ち取ってもらいたい。
勉強のモチベーションが弱くなったら、ぜひ、宅建士のメリットをイメージしてもらいたい。

1.宅建士の勉強そこそこで合格

宅建士は、司法試験、司法書士、社労士に比べると、比較的、ラクして合格できる資格です。ラクして取れるとは、勉強がそこそこでとれる、という意味です。
私は、学生時代、民法ゼミを専攻していましたが、そこでの恩師は、「ウチのゼミ生ならば、宅建だけは取っておけ」と言っていました。
わけあって不動産業界には進まず、貿易業界に身を置く私ですが、中高年(40代、50代)になって、やっと恩師のいったことの意味(真意)が分かってきました。
「お前は『民法が専攻』だったから、宅建がラクに合格できたのだろう」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
貿易業界に就職したので、いったん民法学の恩師の言葉を忘れて、目の前の仕事に必須だった「通関士試験」にチャレンジしました。
「通関士試験」が思いのほか、すんなりと合格できたため、勢いあまって、宅建試験にもチャレンジしたのです。
通関士試験には、「通関業法」という試験科目があるのですが、宅建士にも「宅建業法」という科目があるのです。
連続して資格チャレンジをしたところ、興味深い事実に気づいたのです。
それは、「通関業法」と「宅建業法」がとても似ている、ということです。
具体的には「通関業法」の「通関業者」と「通関士」との関係は、宅建業法にいう「宅建業者」と「宅建士」の関係にほぼ置き換えが可能だったことです。
だから不動産実務に疎く、貿易業務に明るい私でも、宅建業法のイメージがつかみやすい、というメリットがありました。
おそらく「民法学専攻の学生」のママ、宅建士試験に受けたところで、合格は難しかったように思います。(同じゼミの先輩たちは、宅建士にチャレンジしたものの、ことごとく不合格でした)
宅建士は、なんらかの社会人経験がある人にとって、有利な資格といえそうです。
もちろん、不動産業界においては必須な資格ですが、不動産業界じゃない人にとっても、大いにメリットがある資格と言えそうです。

2.ライフステージに必須な宅建士の資格

宅建士の最大のメリットは、宅建業(不動産業)において発揮できます。
宅建業者は「5人に1人」は、宅建士を置かなければならないという規定があります。
また、宅建業界のキモといえる「重説」(重要事項説明)ができるという点です。
では、不動産業界にいない人にとって「宅建士」のメリットは何でしょうか?
貿易業界にいた私の経験では、宅建士の資格を使ってお仕事をする機会はありません。
けれども、節目となるライフステージで「宅建士の合格知識」はとても役立ちました。
それは、部屋探し、引越し、自宅購入の際、不動産さんとの「交渉」にあります。
不動産屋さん相手に、どうしてもこちらはシロウトなので、カモにされるのではないかと不安になります。
しかし、「宅建士」の資格を持っていると、不動産の賃貸や購入に際しての「流れ」がわかるため、不動産屋さんに「なめられる」ことは、少ないでしょう。
転勤シーズンになると、「したり顔」で、部屋探しに明るい「自称・世話焼き人」もいるでしょうが、やはり、そいういう与太話でさえ「宅建士に合格」している人の言葉では、その重みが違ってきます。
転勤、自宅購入はもちろん、相続に際しても、「宅建士」の有識者として、親戚筋から頼られることでしょう。
不動産は、一生に一度や二度の大きな買物です。
その道のプロといわないまでも、宅建士の有識者は、持っていて損はないです。

3.リスクハザードとしての宅建士

特に不動産業界に身を置かない人にとって、宅建士の最大のメリットは、なんといっても、「その気になれば、いつでも不動産、宅建業界に身を置ける」というメリットの享受、もっといえば仕事が嫌になったときも「食いぶち」に授かることができる「リスク・ハザード」ではないでしょうか。
実際、30年以上、貿易業界に身を置く私でさえ、「宅建士に合格しているので、こんな会社いつでも辞めてやる」と思ったことがあります。
貿易業界とは、あえて違う「不動産・宅建業」の資格を持つことで、モノの味方、会社に依存しないスタンスが図れます。
また、一見、なんの接点もない「貿易業」と「宅建士」ですが、実は、国際物流倉庫のプロジェクトの一端を任された際、「土地・建物の登記簿が読める人間」として、宅建の知識が役立ったこともありました。
貿易業界では、通関実務の資格、英語の資格(TOEIC600点以上)は、持っていた方がいいですが、「宅建士に合格している」というのは、とてもユニークな存在です。
特に、ファイナンシャルプランナー技能士(FP)3級も合格したので、宅建士はFP3級との相性も良く、ベテラン社員になった今でも、若い社員さんから「住宅購入」の、ちょっとしたアドバイスをすることができ、それが、信頼感につながります。
英語ができる人や貿易実務に明るい人は「掃いて捨てる」ほどいる業界に身を置きながら、あえて宅建士という「変化球」を身に着けることよって、職場環境もグッとよくなります。
宅建士もFP3級も、実は、きちんと対策を練って、勉強を継続すれば、さほど難しい資格ではありません。

4.宅建士ほどコスパの良い資格はない(まとめ)

パソコンや英語では、上をみたらキリがないので、差別化が難しい。
私は、「英語(TOEIC760点)、貿易(通関士、簿記3級)、不動産(宅建士、FP3級)」といった「ゆるい資格の三冠王」を自称しています。
軸足を三つに置くことで、毎日の仕事をとても楽しく、やりがいのあるモノにしています。
宅建士は、
・試験内容はそれほど難解ではなく、他の資格との親和性がある
・ライフステージの変化に応じて出番がある
・他の業界から不動産・宅建業への転身が可能である
というメリットがあります。
せっかく宅建士の勉強をはじたのだから、こうしたメリットをイメージして、ぜひ勉強を継続してください。
宅建士ほどコスパに優れた資格はありません。

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