1.(はじめに)名著を読むことに勝る不動産の勉強法は無い
不動産に興味がある人、これから不動産の勉強をしたい人、賃貸か持ち家かを悩んでいる人不動産を所有したい人にとっては、「バビロン大富豪の教え」を一読することをおススメしたい。
同書では「収入の1割を貯蓄にまわせ」という教訓が有名であるが、不動産目線でこの本を読むと、むしろ「住まいをわがものとせよ」という教えが心に刺さる。
私の不動産に関する「教え」そのものであるのでここに紹介する。
2.持ち家をわがものとする
住まいは賃貸がいいのか、持ち家がいいのか?
生きている以上、誰もが考えることである。
バビロンの大富豪の教えは、持ち家をすすめている
「債務はやがて払い終える、その時、あなたの心は軽くなる」
持ち家が多くの富をもたらす、という基本的な考えは私も大いに合点がいく。
生涯収支では、賃貸派も持ち家派も変わらないという。
それならば、賃貸の方が、ライフステージに合わせて、住み替えができる、なによる「所有することのリスク」が軽減できるというのが、賃貸派の論拠となっている。
持ち家派といっても、一戸建てかマンションか、さまざまなオプションがある。
マンションの場合、多少、背伸びしても、管理組合や管理会社がしっかりしたところを選びたい。日々の生活において、組合や管理会社の役割が大きい。
また、在宅勤務で家で過ごすことが多くなってきたこのご時世、持ち家に関しては、妥協しないほうがいいと思うのは個人的な感想だ。
住宅ローン返済は確かに大変なことだ。
しかし、払い終えたときの身軽さは、何事にも代えがたい。
3.不動産の勉強をする
不動産購入は、一生に何度もない人生のハイライトである。
その時に合わせて、不動産の勉強をしておこう。
おススメなのが「宅建士」と「フィナンシャルプランナー(FP)3級」試験。
こちらも、独学で十分可能。
宅建士で不動産のおおまかなルールを知り、FPで金融リテラシーを身に付けよう。
少子高齢化が進むと、これからは「相続」がビジネスチャンスとなる。
その時に備えて、勉強しておくのは損はない。
どうせ勉強をするなら、国家資格を目指した方がいい。
勉強した分だけ、資格取得すると学習の目標や目安となるばかりではなく、あなた自身の「付加価値」が生まれる。
ちなみに私は、早くから宅建士を取り、30年後、FP3級も取得した。
貿易実務に従事しているので、不動産とは無縁であった。
けれども、自分の住まいを借りたり買ったりするときの背景知識に大いに役立つのをはじめ、不動産資格を通じて、世の中のルールを知ることとなった。
異業種(不動産業界ではない人間)とって、不動産資格は、社内での差別化が生まれ、生き生きと仕事に邁進できる。
更に、「自分は不動産資格を持っているので、何かあればいつでもこんな会社やめてやる:という覚悟があるので、それが心に余裕が生まれて、困難な場面でも冷静に対処できるのである。
4.不動産投資を考える
最後に、不動産賃貸ビジネス(オーナー稼業)について個人的な見解を述べておく。
ここでもバビロン大富豪の教えが役立つ。
「自分が理解していない商いや投資は黄金は離れていく」
「非現実な利益や謀略家の甘い誘惑は黄金は逃げていく」
つまり、不動産投資については「距離」を置きたいと思うのだ。
副業として不動産投資がもてはやされている。
ビジネスで成功して、高級外車にでも乗って「どや顔」をしたい気持ちは理解できないわけではない。
ただし、不動産投資は「自分が理解していない商い」であるし、「甘い誘惑」であるのも、少なくても私にとっては、事実である。
住宅ローンを組んで「持ち家」をすすめている立場の私にとって、不動産投資を否定するのは矛盾であるが、借金をしてまで、チャレンジすることではないと思う。
もちろん、宅建やFPの勉強をしてきた私は、そうでない人に比べて、不動産ビジネスに明るい方だという自負がある。
しかし、どんなビジネスでもそうだけれども、「楽して儲かる」というのは、無いように思える。きちんと計画を立てて、維持もしっかりしている人でなければ、私は、不動産賃貸ビジネスからは距離を置きたい。
ただし、副業として手堅く、着実に不動産関係の収入を上げている人も一定数いるのは事実なので、このあたりは、個人的な判断でもある。
バビロンの教えには「貯めた金を腹かせよ」ということがあるので、無借金であれば、「不動産賃貸ビジネス」を展開するのも一考であるかもしれない。
5.まとめ(「バビロンの大富豪の教え」を読み不動産勉強は続く)
コスパ、タイパの良い勉強は、本を読むことである。
「バビロン大富豪の教え」の人生訓は、不動産に興味がある人にとって福音である。
そして同書にも「自分こそ最大の資本にせよ」とは、学習者にとっての金言である。
成功は周到な準備を行ったものにやってくる。持ち家、不動産ビジネス、不動産投資に興味がある人は、回り道することなく、宅建やFPのような、不動産とお金の勉強をすることで、知識を広がり、心の豊かさを実感できることであろう。
勉強は一生続くもの。
良書を読ことや資格学習にチャレンジすることを続けていこう。