【英語】35歳限界説のウソ ― 学び直しは何歳からでも遅くない

「35歳で英語はもう無理」って本当?

「いい年をして、今さら英語なんて……」
そんな声を耳にしたことはありませんか。

中高年が英語学習をためらう理由の一つに、「35歳限界説」という俗説があります。つまり「外国語は35歳を過ぎると習得が難しくなる」というものです。

確かに、若い頃に比べて記憶のスピードは落ちるかもしれません。しかし、それは「学べない」という意味ではありません。むしろ、大人には経験・目的意識・継続力という大きな武器があります。

実際に私は40歳で英語を学び始め、48歳でTOEIC730点を突破しました。病気で人生に悲観していた時期もありましたが、英語を続けることで、人生をもう一度立て直すことができました。

「35歳を過ぎたら手遅れ」――これはただの言い訳にすぎません。


実力を知ることから始める ― 英検でリハビリ学習

英語をやり直すには、まず「自分の現在地」を知ることが大切です。

社会人にとって、いきなりTOEICに挑戦するのはリスクがあります。結果が低ければ自己嫌悪に陥り、「やっぱり自分には無理だ」と諦めてしまう人も少なくありません。

そこでおすすめなのが英検からの再スタートです。

私は最初に英検2級を受けましたが不合格。次に準2級に挑戦しても落ちました。正直、心が折れかけました。しかし、その経験を通じて「英語の基礎を軽視していた」と痛感しました。

準2級に合格 → 2級にリベンジ成功 → その後TOEICへ、とステップを踏んだことで、基礎を固め直すことができたのです。

特に役立った教材は「でる順パス単」シリーズ。
自分のレベルより一段上を選ぶことで、常に背伸びしながら学べました。別売りの「書き覚えノート」を使い、毎日10~20個ずつ単語を覚える習慣を続けたことが、最終的にTOEICスコアに直結しました。

👉 ポイント

  • 英検は合否で達成感が得られる
  • 教材が豊富で取り組みやすい
  • 「TOEICの前にリハビリ」として最適

毎日続ける ― 単語・文法・リスニングの三本柱

英検で基礎を固めたら、いよいよTOEICに挑戦です。最初の目標は600点突破

学習の柱はシンプルに次の3つです。

  1. 語彙(単語・熟語)
  2. 文法
  3. リスニング

私が実際に使った教材・方法を紹介します。

  • 単語学習
     英検用「パス単」を軸にしました。TOEIC学習者に人気の「金のフレーズ」も使いましたが、600点レベルでは少し難しく感じました。背伸びしつつも無理のないレベルを選ぶのがコツです。
  • 文法学習
     『マーフィーのケンブリッジ英文法』(初級編→中級編)を順番にクリア。最初から中級編に挑んで挫折した経験がありますが、基礎を飛ばさず丁寧に積み上げることが重要だと学びました。
  • リスニング学習
     NHKラジオ「ビジネス英語」を毎朝15分。最初は内容が難しすぎて挫けそうになりましたが、「わからなくても毎日聞く」ことが耳慣れに直結しました。コストも安く、教材として優秀です。

そして一番大切なのは、習慣化です。

私は朝6時に起きて、必ず1時間を英語学習に充てました。休日も含めて「朝にやる」と決めたことで、忙しい日常の中でも継続できたのです。

👉 まとめると

  • 英単語は「毎日少しずつ」
  • 文法は「基礎からやり直し」
  • リスニングは「習慣化で耳を慣らす」

この三本柱を回し続けることが、中高年学習者の最短ルートです。


夢を持つ ― 英語を使って何をしたいのか?

英語を続ける最大のエネルギーは「夢」です。

  • 出世や昇給
  • 転職の武器にする
  • 英語コンプレックスを克服する

これらも大事ですが、長期的に続けるにはもっとワクワクする個人的な夢が必要です。

私にとってそれは「好きな音楽を通じて世界とつながること」でした。

英語を使って海外サイトからチケットを購入し、実際にロンドンでオアシスのライブ、アメリカでローリング・ストーンズの公演を観ることができました。現地で同じバンドを愛する外国人と会話できた瞬間は、何にも代えがたい喜びでした。

英語ができることで、旅行が何倍も楽しくなります。ツアーに頼らず、自分で航空券やホテルを手配し、自由に行動できるのです。これこそが、私が英語を続けてきて本当に良かったと思えた瞬間でした。

👉 あなたにとっての「夢」は何でしょうか?
スポーツ観戦でも、エンタメでも、海外旅行でもいい。英語を学ぶ理由を自分の言葉で描けるかどうかが、継続の分かれ道です。


まとめ ― 限界説を打ち破るのは自分次第

「語学35歳限界説」はウソです。

私は40歳で学習を始め、48歳でTOEIC730点に到達しました。8年という時間は、人によって「長い」とも「短い」とも感じるでしょう。けれども、確実に言えるのは「遅すぎることはなかった」ということです。

勉強を続ける中で得られたのは、点数だけではありません。

  • 学習を通じて毎日が充実した
  • 趣味や仕事の幅が広がった
  • 英語を通じて人から感謝される場面が増えた

英語学習は、人生そのものを豊かにしてくれました。

結局、学び直しに年齢の壁はありません。
今日が人生でいちばん若い日。

「35歳限界説」に縛られることなく、自分の夢に向かって歩み始めましょう。

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