貿易実務

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【貿易実務】通関業者じゃない人が通関士を持つメリット

「通関士でも勉強しようかな…」 石油業界に身を置くMさんがそんなことを口にした。 Mさんは、通関業者でも、ましてや商社や物流業者に勤務しているわけではない。 それでも「通関士」に関心があるのは、仕事柄、原油の輸入に関して、通関業者や税関との接点があるため。つまり社内において「貿易」や「通関」に一目置かれている存在である。 「餅は餅屋」というけれど、貿易立国の日本において、メーカー勤務が通関士にチャレンジするメリットは大いにある。 ・メーカーならではの「輸入原料」のコスパ ・メーカーならではの「輸出製品」のストレスフリー ・社内における「貿易エキスパート」のユニークな存在 これらの理由を深堀りして、通関業者・商社・物流会社ではない人にとっての通関士を持つことのメリットを紹介していく。
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【貿易】通関士試験に「挫折する人」と「合格する人」

第58回通関試験の願書が交付された。 試験実施日が、2024年10月6日(日)なので、いよいよ勝負の3カ月を切った。 せっかく願書を取り寄せたものの、通関士試験勉強に挫折する人も散見させる。 通関士試験に「挫折する人」と「合格する人」には、興味深い共通点がある。 ・「関税六法」のインデックスシール ・直感と常識がモノを言う ・弱点補強の見極め この三つが、通関士試験に勝利するためのポイントとなる。 以下、「挫折するタイプ」と「合格するタイプ」を、貿易業界に30年携わった私が、まったくの独断と偏見の立場から述べてみたいと思う。
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【貿易】TOEICが一番役立つ資格だった話

貿易従事して30年の私。 これまでもいくつかの「資格」を取得してきたが、ぶっちゃけ、いちばん役に立った資格は、TOEICである。 TOEIC730点以上、取得してから、がぜん、国際貿易や通関の仕事が面白くなった。 もちろん通関士をはじめ、現在も勉強を継続している「貿易実務検定」や「STCアソシエート」もそれなりに役立つ。しかし、何からはじめたらいいかわからない人には、とりあえず、TOEICにチャレンジすることをおススメしたい。
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【貿易】STC Associateという選択

何かを勉強しようとするとき、資格試験の挑戦は理にかなっている。 やみくもに勉強するよりは、資格につながる方が良い。 貿易実務に身を置く私にとって、輸出貿易管理というのは未知の世界。 どちらかといえば、貿易では「輸入畑」を歩んできた。 輸出、特に、外為法の輸出規制となると、さっぱりお手上げ。 昨年から「輸出貿易管理」も仕事に加わった。 特に「経済安全保障」のジャンルの本を、片っ端から読んでみた。 それでも「手続き」の外為法・輸出規制はさっぱりわからなかった。 さるWEBセミナーに参加して、講師が「STC試験」の紹介をされて、眼からウロコであった。外為法輸出規制について、私の大好きな「資格」が設定されているという。
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【貿易】従事者資格3選

30年以上、貿易ビジネスに身を置く私。 これまでの経験上、有益と思った「資格」は、三つしかない。 ・通関士 ・TOEIC ・第三の資格(宅建) 貿易業界で、いかに生存していくか。 そのためには、どんな資格がいいか? 以下、貿易従事者におススメしたい三つの資格を深堀りしていきたい。
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【貿易】独学で通関士を目指す三つの秘訣

通関士を目指す場合、厄介なのが、情報量が少ないこと。 毎年10月に行われる通関士試験。受験者数は約7000人。 通関士試験の最大の問題は、この受験者数を取り巻く「市場規模」が小さいこと。 たとえば宅建士ならば、受験者数は26万人。英検2級受験者は30万人と、ざっくり見積もっても、30倍は違うのである。 だから対策書籍をはじめ、開設講座からネット情報まで、限られた情報しかないので、自分が納得できるような、良質なテキスト等にフィットするのが難しい。 追い打ちをかけるように、通関士試験は「通関業法」「関税法等」「通関実務」の三つの試験をまんべんなく問われるわけであるので、日常、通関業務に携わっている「通関業従事者」ならともかくとして、これから就職や転職を目指す人の「ハクつけ」や「スキルアップ」のための通関士チャレンジは難しい。 しかし、だからこそ(マイナー資格だからこそ)対策次第によっては、合格の栄誉に勝ち取ることができる。 それでは、今回は、合格のための三つのポイントをまとめておこう。
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【貿易】どうしても通関士に受かりたい人へ

貿易業や通関業に従事していない人がどうすれば通関士になれるのか。 通関士は、輸出入者に代わって税関に通関申告をする国家資格である。 狭き門ではあるが、独学でも十分、合格可能な試験である。 もちろん貿易実務や通関業に身を置く人は「有利」ではあるものの、努力如何によっては、合格は十分可能である。 ・書籍にカネを惜しまず ・イメージ力をつける ・勉強習慣をつける この三つさえクリアになれば、独学で合格の道が開けるであろう。 以下、自分が通関士に合格した経験を踏まえて、勉強のコツを紹介する。
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【貿易】通関士を目指すあなたへ

通関士とは、輸出入者(荷主)に代わって税関に輸出入申告を行う者です。 通関士試験に合格し、晴れて通関士になることができます。 税理士や弁護士のように「独立開業」には不向きですが、合格した事実は、一生有効ですし、就職や転職に、有利な資格と言えます。 独学で合格を目指すためには、高いモチベーションが必要です。 ここでは、そんな動議づけの工夫を、いくつか紹介していきましょう。
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【貿易】通関士が足りない?

1.はじめに(Eコマースのトレンド) これから通関士を目指す人には知っておきたいことがある。 それは、Eコマース(電子商取引)が隆盛を極めて、貨物が小口化しているトレンドがある。 貨物が小口化されることにより、従来の通関業務よりも、関わるプレーヤーの数が多くなり、特に航空輸入貨物において、件数が激増している。  当然、通関件数(輸出入件数)が多くなれば、必然的に通関士の需要も多くなる。 実態は、従来の貿易携帯から小口化、Eコマース(EC)化が拡大している。 既存の通関士試験対策では、EC貨物の手続きについては、深掘りしているテキストが少ない。もちろん、通関士の根源となる「一般通関申告」のしくみや手続きを知らないと、スタートラインには立てない。 ただし、通関士の将来を考えると、貨物の小口化、EC化に対応すべき勉強は避けて通れない。 逆の意味で、これはチャンスでもある。 変化に則した人材を求められる昨今、EC貨物、BtoCモデル、SP貨物、MF通関、FS貨物…といった海千山千の言葉を耳にしても、怖気つかない「引き出し」を身に付けておこう。
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【貿易】輸出入ビジネス事始め

アフィリエイトや不動産オーナーなど、副業ビジネスが隆盛を極めている。 輸出入ビジネスが副業として注目されている。 「ラクして儲けたい」と思うのが世の常。 しかし、残念ながら、そんなことは無いように思える。 そんなノウハウがあれば、自分で試してみたい。 副業にせよ、本業にせよ、ビジネスは、まずは手堅く小さくはじめる。 個人ではじめる貿易業務について、個人なりの考えを紹介していきたい。