見出しザッピングと社説音読で、英語力を「落とさず」維持する方法
はじめに|TOEIC対策をやめても、英語力は落ちないのか?
以前の私は、いわゆる「TOEICの虫」でした。
通勤時間は『金のフレーズ』や文法問題集、週末はTOEIC公式問題集のフル模試。典型的なスコア至上主義の学習スタイルです。
ところが、ここ1〜2年で状況が変わりました。
noteコラムや英語系の文章を書く時間が増え、TOEIC対策に割ける時間が物理的に減ったのです。
その結果、TOEIC専用のインプット学習はいったん中断しました。
ただし、ひとつだけ、今も変わらず続けている学習があります。
それが、英字新聞を使った英語学習です。
実際、昨年12月に受験したTOEIC L&Rでは、200問を時間内に解き切るだけの処理能力は維持できていました。
今回は、私が毎朝実践している「英字新聞学習法」を、具体的に紹介します。
やっていることは、たったの2つです。
- 見出しザッピング
- 社説の音読
見出しザッピングとは|10分で「英語ニュース脳」を作る
「見出しザッピング」は、英字新聞の現役記者の方に教わった読み方です。
やり方は非常にシンプルです。
記事は読まない。見出しだけを見る
ポイントは、「本文を読もうとしない」こと。
一面、社会、国際、ビジネス、スポーツなど、紙面をめくりながら見出しだけを追います。
私の場合、鉛筆を使って次の箇所に軽く印をつけます。
- 固有名詞(人名・地名・組織名)
- 数字
- 前置詞の前で意味が切れそうな部分
これだけで、「英語ニュースが頭に入った気」になります。
慣れてくると、10分もあれば1日分の英字新聞の見出しを一通りチェック可能です。
どうしても気になる見出しだけ、本文を読む。
引っかかりの強い良い見出しがあれば、SNSでシェアすることもあります(毎日やる必要はありません)。
紙の新聞をバサッと広げ、鉛筆片手に見出しを追う。
このアナログな作業が、意外なほど楽しく、続く理由になっています。
社説の音読とは|読む・話す・聞くを同時に鍛える
次に紹介するのが、社説の音読です。
私が購読している「ジャパン・ニュース」は、英日対訳が併記されているため、学習に非常に向いています。
社説音読の手順
- 英文社説の各段落に鉛筆で番号を振る
- 最後まで英文を音読する
- 日本語社説にも同じように段落番号を振り、内容を対査する
音読の最大のメリットは、
リーディングだけでなく、スピーキング・リスニングにも同時に効くことです。
分からない単語や表現があっても、止まりません。
意味が取れなくても、とにかく声に出して読み進めます。
- 固有名詞
- クォーテーションで括られた制度名・法律名
- 数字
これらは、鉛筆で下線や丸をつけます。
この点は、見出しザッピングとまったく同じ考え方です。
音読が終わったら、SNSで「今日もやった」という記録を残します。
いいね!が付くと、意外とモチベーションになります。
まとめ|英字新聞は「最強のコスパ教材」である
私が、英字新聞を唯一の英語学習として取り入れてから、約2年が経ちました。
TOEIC対策をガチガチにやっていた頃と比べると、スコアは多少下がったかもしれません。
それでも、英語力そのものは十分に維持できています。
紙の新聞は、放っておくとすぐに溜まります。
だからこそ、
- 見出しザッピング
- 社説音読
この2つを使って、「その日のうちに片づける」。
英字新聞は、
1部150円、月ぎめ3,665円。
英語学習だけでなく、世界と日本の動きを同時に把握できると考えれば、圧倒的にコスパの良い教材です。
TOEIC対策に疲れた方、
英語を「勉強」から「習慣」に戻したい方には、強くおすすめします。
