TOEICを受けてきました。第408回。
今回も、あえて“特別な対策は一切せず”に本番へというスタイルです。
なぜなら、私はTOEICを「スコアを追いかける試験」であると同時に、
**「今の自分の英語体力を測る年に一度の健康診断」**だと位置づけているからです。
この記事では、
- 対策なしでTOEICを受けた理由
- 各パートをどう解いたか(実戦ベース)
- 200問完走できた要因
- 英字新聞×TOEICの相性
- 来年に向けた戦略
を、資格のサラダ読者向けに、実務×生活×英語目線で整理してお届けします。
■ 今回のTOEICは「対策ゼロ」で臨んだ理由
まず、今回の受験スタンスはこれです。
- 自己ベスト:760点
- 目標:800点以上
- しかし今回はTOEIC専用対策はゼロ
日常の英語学習は、以下のみです。
- 毎朝の 英字新聞「ジャパン・ニュース」
- 見出しチェック
- 社説の音読
それだけです。
あとは、仕事でごくたまに、
- 外国人カウンターパートのアテンド
- 英語チームのサポート
をする程度。
**言い換えれば、「試験用に作った英語力」ではなく、「生活の中の英語力」でどこまで通用するのかを確認する回」**が、今回のTOEICでした。
■ TOEIC当日は、私にとって「英語フェス」である
私はTOEIC当日を、こう呼んでいます。
年に一度の“英語フェスティバル”
2時間、完全に英語に浸かる時間。
これは、正直に言って――
- 辛い
- しかし、楽しい
この両方が同時にやってきます。
仕事でも、家庭でも、日本語に囲まれた生活の中で、
年に一度だけ、強制的に「英語100%の空間」に放り込まれる。
これが、私にとってのTOEICです。
■ リスニング(PART1〜4)のリアルな戦い方
● PART1 写真描写
ここはもう、
- 理屈より 感覚と直感
- 一瞬の情報処理
で押し切ります。
深く考え始めた瞬間に置いていかれます。
● PART2 応答問題
後半に進むにつれて、明らかに難易度が上がります。
ここで重要なのはただ一つ。
集中力を絶対に切らさない
聞き逃した瞬間に、すべてが崩れます。
● PART3・4 会話・説明問題
ここは完全に 戦略ゲーム です。
- 設問は必ず 先読み
- わからない問題は 潔く捨てる
- 会話内容は 頭の中で映像化
- 選択肢は 全部見ない
- 設問+1〜2番の選択肢に集中
すべてを取りに行かない。流れを取る。
この切り替えができたことで、リスニング後半でも崩れずに済みました。
■ リーディング(PART5〜7)は「感覚×拾い読み」
● PART5・6(語彙・文法)
ここは、もはや年季の世界です。
- 文法を理屈で考えない
- 「リズムに合う選択肢」を選ぶ
- 迷ったら即決
考えすぎた瞬間に時間だけが溶けていくゾーンです。
● PART7(読解)
今回、最も手応えを感じたのがここ。
実践したのは、
- 指差し拾い読み
- いきなり選択肢を見ない
- 先に本文で
- 何の話か
- 何が問われそうか
を把握
- 記憶の残像が消える前に設問処理
この方法により、
✅ 200問すべて時間内に完走
✅ 塗り絵なし
これは、今回の最大の収穫でした。
■ 200問完走できた最大の要因は「英字新聞」
今回、強く実感したのはこれです。
ジャパン・ニュースの音読は、完全にTOEIC対策になっている
- 語順感覚
- 文章の呼吸
- 英語の“間”
- 情報の要点抽出
これらが、知らず知らずのうちに鍛えられていました。
TOEIC専用問題集を回さなくても、
「英語に毎日触れている状態」を作り続けることの強さを、今回はっきり体感しました。
■ スコアよりも大切にしていること
正直に言えば、
- 800点を超えたい気持ちは、もちろんあります
- ですが、それ以上に大切にしているのは――
✅ 2時間、英語漬けで集中力を切らさなかったこと
✅ 全200問に本気でコミットできたこと
✅ 「ああ、今年も英語を楽しめたな」と思えたこと
です。
■ 今後のTOEICとの付き合い方(うえけん流)
私は、今後もこのスタイルを貫く予定です。
- TOEIC対策はしない
- 日常英語(新聞・仕事)で基礎体力を作る
- 年に1回、TOEICで レベルチェック
トップギアには、まだ入れていません。
だからこそ、来年も、またもう一段階、自然に上がっていけるはずだと信じています。
■ まとめ|TOEICは「英語の健康診断」
今回の第408回TOEICは、私にとって――
- スコアを競う試験ではなく
- 人生の中の「英語フェス」であり
- 年に一度の「英語の健康診断」
でした。
✅ 対策なしでも
✅ 英字新聞だけでも
✅ 200問完走できた
この事実は、今後TOEICに向き合う多くの人にとって、
一つの希望になるはずです。
スコアはどうあれ、今年も楽しかった。
これが、今回のTOEICのいちばん正直な感想です。
