大人こそ英検2級にチャレンジすべきである。
英検の強みは、「読む、聞く、書く、話す」の四技能が網羅されている。
ひたすらTOEICをやるよりは、ある程度、得点を取ったら、せっかく英語の勉強をしているのなら、併せて「英検2級」くらいは持っておきたい。
独学かつ最短3カ月で合格するためには、
・旺文社 英検2級 でる順パス単
・旺文社 英検2級 集中ゼミ
・旺文社 英検2級 過去6回全問題集
この三つをそろえて、効率よく活用していこう。
数ある英検問題集の中では、やはり、使い勝手、情報量、ともに「旺文社」が抜群に良い。多くの受験者から愛されている理由が良く分かる。
それぞれ三つの書籍では、「役割」と「活用方法」が異なるので、以下、紹介していきたい。
1.単熟語集「パス単」
英語を学習するには、まずもって「単語力」がモノをいう。
単語がわからないと、先に進めない。
けれども、やみくもに単語を覚える、というのは効率的ではない。
旺文社の「でる順パス単」は、英検受験者が学ぶべき単熟語が網羅されている。
ハンディサイズの本なので、常に持ち歩き、通勤時間、スキマ時間などが出来たら、パラパラと中身を確認しておこう。
お守り代わりに携帯しておくことで、スキマ時間が確保できたら、読むクセをつけておこう。英検受験を決めたら、3カ月間は「臨戦態勢」として、常に、英語力の向上(英検トレーニング)を意識しておこう。
単語集の難点としては、「知っている単語」がすでに収録されていること。
すでにわかっている単語について、繰り返して時間を割くのはもったいない。
パス単も「覚えている単語」は、チェックをつけるなどして、「わからない単語」をわかるようにすることに力を注ごう。
何の単語をすでに知って、何がわかっていないのか。
そう悩む人には、副読本「でる順パス単書き覚えノート」がおすすめ。
これは、パス単に収録されている単熟語を3回、手書きで書き写すことで、次ページで、覚えているのか否かの確認テストがある。
ここで正解になれば、その単語はすでに「モノにしている」言葉なので、改めて、パス単で覚える必要はない。逆に、間違えた単語は、まだ不完全なので、チェックしないで、スキマ時間に繰り返して、読むことにしよう。
もちろん、聞いて覚える人、見て覚える人、それぞれである。
でも、英検試験は、ライティングもあるので、やはり、綴りを含めて、「書いて覚える」やり方が良いと思う。
2.練習ドリル「集中ゼミ」
スキマ時間に英検対策を行うのは効果的である。
やはり1日1時間は、机に座り、がっつりと英検対策に取り組む時間を持ちたい。
「25日間完成集中ゼミ」は、英検受験者にとって、メイン教材となるべく、良質なテキストである。
(同じ旺文社では「教本シリーズ」というのも出版されてるが、1日のやるべきボリュームが決まっている「集中ゼミ」に軍配が上がる。「教本シリーズ」は、毎日、コツコツとやり続ける時間配分にやや難がある。)
一日1時間、(書籍副タイトルは30分で完成とあるが、やはり復習時間を含めて、1時間程度の余裕は欲しい)、なんとか英検対策の時間を確保してもらいたい。
おすすめなのは、朝の時間。
朝を制するものは受験を制すではないが、毎日1時間早く寝て、早く起きる。
それだけである。
自宅でも、カフェでも、職場でもいい。
集中ゼミを軸にして、平日の1時間は、英検対策に取り組んでもらいたい。
英検2級対策を機に、朝に勉強する習慣をつけた方がいい。
何より、朝に勉強すると、とてもすっきりとした気持ちになる。なんだか、その日のノルマを達成したことで「得した」気分になる。頭はスッキリしているし、すでにメインの勉強を終えているという余裕が、本業の仕事でも生かせることになる。
私も、夜型から朝型にシフトしたことで、試験対策はもちろん、本業の仕事についても、前向きな気持ちで取り組めるようになった。
1カ月で1冊やり終わる体裁なので、試験まで三セット(三周)トライしてみよう。
せっかく早起きした習慣が身に付いたので、英検の目標を達成した以降も、TOEICや他の資格などの勉強時間に当てている。
3.過去問「全問題集」
試験対策は過去問に始まり過去問に終わる。
毎日のスキマ時間に「パス単」、平日朝の1時間は「集中ゼミ」。
そして、週末(お休み)の2時間は、過去問題に取り組みたい。
旺文社の「英検2級過去6回全問題集」を使い、本番さながらの試験にチャレンジしてもらいたい。
音声もスマホがかれば、CDプレーヤー不要。更に、QRコードを読み取ることで、自動採点機能がついているので、自分の合否予想や弱点を知ることができる。
可能であれば、本番試験と同じ時間帯で、リーディング、ライティング、リスニングの3教科を「遠し」でチャレンジしてもらいたい。(スピーキングは、2次試験なので、後回し。まずは、確実に1次試験の突破を目指そう)
4.まとめ(コスパのよい英検合格)
英検2級ならば、スクールに通わなくても、対策さえしっかりしておけば、十分に合格が可能である。
特に重要なのは、自分を律して、誘惑に負けないこと。
もちろん人間だから、勉強が嫌になるのは致し方ない。
(むしろ「勉強が好きだ」という人の方が、なんらかの問題がありそう…)
いったん英検トレーニングをはじめたら、いかに挫折しないか、その仕組みを作るのが大切。そのためには、良質な書籍・教材で、コスパの良い方法を取るべきである。
・スキマ時間に「でる順パス単」
・毎日の小一時間に「集中ゼミ」
・休日は2時間「全問題集」
以上を活用すれば、合格の栄誉を勝ち取ることは間違いない。
英語くらいは、できるようになりたい。
そんな人には「英検2級」がひとつの目安になる。
「パス単」「集中ゼミ」「全問題集」の三書籍は、そんな決意を後押しする、合格へのパスポートである。