英語をやりたいけれども、勉強する時間がない。
社会人ならば、誰もがそう思うことであろう。
でも時間は、与えられるものではなくて、自分でつくるものである。
きちんと仕事を勤めていても、勉強時間は意外と捻出できる。
ポイントとなるのが次の三つ。
・朝時間
・スキマ時間
・勤務時間
社会人が英語をモノにしたいとあらば、この三つの時間を意識してみよう。
1.朝時間
社会人にとって、朝の1時間は、何物にも代えがたい。
英検2級やTOEIC600点とか、ある程度の「成果」が必要であれば、ぜひ、朝の1時間を捻出して「がっつり」勉強に当ててもらいたい。
毎日、1時間、これまでよりも早く起きること。
当然、1時間早く就寝することになる。
朝は、頭が冴えていて、英語などの資格試験の対策にぴったりである。
私も「朝型」に切り替えてから、勉強をする習慣が身に着いた。
いや、朝に勉強していないと、なんだか一日が損した気分になって落ち着かない。
職場に始業時間の1時間前に出勤して、軸となる「教材」で、勉強する。
最近は、職場も代わり、事務所の「カギ」を持たされていない。
その代わり、今の職場の近くには、幸い7時からやっている「スタバ」がある。
開店と同時に入店し、1時間、たっぷりと勉強に充てる。
私は英語を勉強しているが、明らかに朝勉・朝活をしている「なじみ客」も多く、励みになる。ドリップコーヒー一杯350円。これを高いと感じるかどうか。
英字新聞の社説音読、NHKラジオビジネス英語など、毎日、少しずつ続けられる英語習慣を、朝時間に取りいている。
2.スキマ時間
朝時間とともに、社会人であれば、「スキマ時間」を意識しよう。
スキマ時間捻出の王道は、やはり「通勤時間」ではないだろうか。
できれば、通勤経路を工夫して、なるべく混んでいる時間を避けてみよう。
私の場合、朝は早いので、電車はそれほど混んでいない。
途中駅までは、立つので仕方ないが、立っている間は、ヘッドフォンで、スマホから流れるポットキャスト、NHK英語ニュースを聴いている。
そして、だいたいいつも座れる駅が決まっているので、そこでは15分程度の英語ニュースが終わるので、テキスト型の音声教材に切り替える。
もちろん、朝早いので、着席できたら、疲れを癒すために、軽く寝てもいい。
だだし、移動時間は、スキマ時間であることを、常に意識してもらいたい。
更に、英単語集(TOEIC受験が近いときは「金のフレーズ」、英検が近いときは、「でる順パス単」)を常に携帯している。
日常時間に「待ち時間」や「手持無沙汰な時間」が出来たら、常に単語帳を開き、英単語の勉強する「習慣」を身に着けている。
金フレにせよ、パス単にせよ、コンパクトで、それほど場所を取らない。
スマホを気にするくらいなら、いっそ単語帳を読んで勉強しよう。
時間の捻出方法とは少々趣旨が異なるが、常に「TOEIC」か「英検」の予定は入れておこう。英検は年3回、TOEICはほぼ毎月実施されている。
私の場合、英検準1級をスケジュールの軸に据えて、5月と11月の半年毎にTOEIC L&Rテストを挟み込むようにしている。
常に、英検かTOEIC、どちらかのテストの「願書」を出している状態にある。
英語の資格に関しては、常に「臨戦態勢」であるので、どんなときも英語を勉強する環境を整えている。ちょっと出かけるのでも「英単語帳」は持っていく。
スキマ時間が出来たら「英語を勉強する」というスイッチを常に心がけておくこと。
そのためには、英検やTOEICの資格を申し込んでいる「状態」が必須である。
勉強して上達してから英語の資格を受ける…、
そんなことでは、永遠に資格挑戦の日はやってこない。
先に資格試験のアポを取り、逆算して、スキマ時間に「やること」を決めてしまおう。
3.勤務時間
「朝時間」も「スキマ時間」もいうなれば英語学習者にとっては、定番である。
一方、「勤務時間って何だよ」と思われるかもしれない。
「勤務時間なんだから、英語学習なんてしないでちゃんと働けよ」
そんな声も聞こえそうである。
ここでは、決して仕事をサボって、英語を勉強せよ、と言っているのではない。
自分の仕事の範囲内において、英語を使う機会をどうやって取り入れるか。
常に「戦略的に」英語とのかかわりを考えておきたい。
たとえば、社内でグローバル化を見据えて、英語を使ったプレゼンやビジネスの機会には、つねにアンテナを張っておこう。
自社やビジネスパートナーのホームページも、英語版も見てみよう。
仕事でググる際は、日本語だけでなく、英語でも調べる習慣をつけよう。
海外赴任経験のある英語の達人をビジネス上の師と仰ごう。
社内の英語ビジネスやグローバル化プロジェクトには、参画できる度胸をつけよう。
朱に交われば赤くなる。
不思議なもので、一見、英語とは無縁なドメステックな業務でも、視点を広げることによって、いくらでも英語と関わる機会が持てるのである。
もちろん「英語のことばかり熱中して、普段の業務がおろそかにしている」
そんな反感を持たれないように、日常常務は、手を抜かないようにしよう。
4.まとめ
社会人のやりなおし英語にとっては、英語にかかわる時間の捻出が要となる。
忙しいビジネスマンだからこそ、時間を無駄にしてはならない。
・朝時間
・スキマ時間
・勤務時間
を有効に活用して、英語のスキルアップを図っていこう。