【不動産】宅建合格を目指す人へ

私が宅建主任資格試験に合格したのは30年も前のこと。
ずいぶんと遠回りしたものの、昨年、フィナンシャルプランナー(FP)3級に合格してわかったことは、試験に合格するコツは、何年経ってもかわらないということ。
そこで宅建士を目指す方へ私がやってきたことをアドバイスしたい。
本気で合格を目指すなら、
・通学する
・購読する
・発信する
この三つのツボを押さえることが肝要である。
以下、これらのポイントを深堀りしていきたい。

 1.宅建スクール
短期間で効率的に合格したい。
私は、平日は働いているので、土曜日に開講していた宅建スクールの門をたたいた。
やはりスクールは、カリキュラムが効率的に組まれて、合格のためのノウハウを豊富に持っている。
貿易業界に身を置く私にとって、不動産業界は未知の業種だったので、資格スクールに通学することは意義があった。
どんなスクールでもそうかもしれないが、
・大教室では前の方に座ること
・講師の人と仲良くなること
が、合格するための秘訣である。
ちなみに私は、TACを利用した。
別のスクールも検討したが「通信制」だったこともあり、やはり目の前に講師がいるセミナー方式がいいと思ったので、自宅からは遠かったが(当時、土曜日のみ、高速バスで、宅建スクールのために上京していた)、身銭を切る、という感覚が大事だった。
講師の方は、有志を募って「飲み会」なども企画してくれて、そこに私も参加。
他の受験生との交流も図ることができた。
具体的なアドバイスではないかもしれないが、なんらかの資格を取りたくて、通学を希望する人にとっては、普遍的な上達法かもしれない。

 2.専門誌・経済新聞
宅建であれ、何であれ、その分野に特化した専門雑誌の購読を勧めたい。
宅建の場合、隔月誌であるが、「宅建受験新報」という雑誌が発行されている。
これをぜひ手に入れて欲しい。
専門誌の良いところは、定期的に発売されるので、勉強のモチベーションが継続できることにある。
その時のビビットな宅建の話題が特集に組まれているので、学習にメリハリが生まれる。また、自分の「立ち位置」を知ることができる。
読者投稿コーナーや合格体験記などもとても参考になる。
専門誌を出すということは、それだけその資格に本気であるということ。
専門誌が成り立つ「市場」が存在することは忘れてはならない。
合格するまで、購読を勧めたい。
また、専門誌(雑誌)ではないが、日経新聞なども活用したい。
直接、宅建試験には関係ないかもしれないが、経済ニュースというのは、結構、不動産の動向を知る上で重要である。
土地公示価格の発表から相続の精度など、わかりにくいことをわかりやすく伝えているので、日経新聞の購読は、宅建を目指す社会人にとってはマストな選択であろう。

 3.勉強情報の発信
宅建受験者とって、勉強の継続する工夫として「ツイッター」をはじめとするSNSの活用をすすめたい。
ツイッターの場合、ぜひ「勉強アカウント(勉強垢)」を作って、毎日の宅建勉強のやったことをつぶやいてみよう。
はじめのことは「なしのつぶて」かもしれないが、必ず、あなたの毎日の勉強の成果にリアクションをしてくる人が現れる。
「好き」を貰うだけでも、相当な励みになる。
同じく、宅建の「勉強垢」の常連さんができると、お互い励ます仲間になれる。
そうなれば、挫折になりにくい仕組みである。
30年前の私の受験当時では考えられないツールであるが、こうした有益なものは利用した方がいい。
ツイッターのみならず、受験した情報や体験談を「ブログ」にまとめるのもいいかもしれない。
ただし、ブログは、ツイッターと違って、時間がかかることなので、投稿しているヒマがあるならば、宅建の勉強に精を出す方がいいかもしれないが…。
ただし、私のように、「宅建を取ったけれども、不動産業界に身を置いていない」受験生にとっては、宅建を取るプロセスや勉強のアドバイスをブログにまとめて、情報発信することも、合格へのモチベーション保持のひとつではないだろうか。

 4.まとめ(資格の棚卸し)
一応、宅建の勉強を卒業し、その後、英語(英検、TOEIC)対策に切り替えている。
しかしながら、勉強する習慣は、いったん身に付くと一日のルーティンになる。
50際を機に、それまでの資格の棚卸をしたところ、「英語」「貿易」と共に、「不動産」というジャンルを改めて認識した。
せっかく20代で取った宅建の資格を生かしたい。
そう考えて、思いついたのは、「英語、貿易、不動産」の資格ブログをはじめる、ということである。
勉強を継続している「英語」、毎日、仕事をしている「貿易」に比べて、「不動産」というジャンルは、学生の民法ゼミから、卒業後の宅建の「冷やかし受験」に留まる。
自分のキャリアを生かすために、不動産資格ジャンルの一環として「FP3級」にチャレンジ、短期間の集中勉強で合格することができた。
英語も貿易も不動産も、資格を目指すことについて、ある一定の法則があることに気づいた。それが「勉強習慣」、「情報収集」、「情報発信」の三つである。
宅建に合格してから四半世紀以上経過がしたが、勉強対策は不変である。
だから宅建合格を夢見る人にとっては、勉強を継続する仕組みを考えてもらいたい。

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