家族愛あってのTOEIC
TOEICにせよ英検にせよ、目標に向けて全力で努力を惜しんではならない。
家族サービスが忙しくて、なかなか勉強どころではない、という人もいるだろう。
私の経験からすれば「家族と過ごす時間」を最優先に考えるべきである。
資格試験は、おそらく一生続くであろう。
一方、子育ての時間は、ほんのわずかである。
限りある人生、どちらを優先するか悩む必要がない。
「家族サービスのせいでTOEICスコアが上がらない」というのは言い訳である。
・家族こそ勉強の動機づけ
・朝勉・朝活のススメ
・休日のメリハリ
子育て世代の私が、自分の経験から、家族サービスとTOEICスコアアップの秘訣を紹介していく。
1.家族を大切に
一枚の写真を大切にしている。
これは、さる年の連休中、TOEIC受験を控えた私は、たっぷりと勉強をしたいため、家族を「邪魔な存在」と考えていた。体のいい言い訳を言って、私抜きでレジャーに出掛けてもらった。
パートナーが子供たちを旅先でとった一枚の写真。
公園にあるオブジェの前で、芝生の上で、肩を組くんでいるふたりの子供。
パートナーに言わせると、やはり私のいない旅は、「何かがおかしい」と思っていたらしい。
当時の私は、TOEICのスコアアップこそが、家族の幸せにつながると信じて疑わなかった。
しかし、家族のいない連休は、勉強漬けというわけにはいかず、ひとり気ままにダラダラと過ごす。
その年のTOEICスコアは485点。やり直し英語を決意してから「最低スコア」だった。
そんなことならば、連休は、家族とレジャーをすればよかったと反省の日々。
以来、家族サービスか英語の試験対策かの「二者択一」ではなく、どうしたら両立できるかを考えるようにした。
結論から言えば、家族を味方にしないTOEICは敗北である、ということ。
TOEICは、ほぼ毎月実施されているし、これからもずっと開催されるであろう。
一方、子供たちと過ごす時間は、人生の中でほんのわずか。
両者を天秤にかけるのではなく、やはり「家族で過ごす時間」「子育ての時間」を最優先にさせたい。
家族と断絶して時間を作ったところで、結局、それが実を結ばない。
私も、家族の存在を尊重する方針転換にしてから、TOEICスコアもジリジリと上昇していった。
TOEIC試験にとって、家族をいかに見方につけるか、そこが目標に到達するための気持ちの整理のひとつである。
2.朝の効用
では、具体的に、どうしたら「家族サービス」と「TOEIC学習」の両立が図れるだろうか。
毎日、1時間は勉強する時間を捻出していきたい。
そこで私が目を付けたのが「朝」である。
毎朝、早起きして、自宅や始業前の職場で、TOEIC学習を行う習慣をつけた。
朝は、家族がまだ寝ているので、勉強に最適である。
休日にまとめて勉強するより、毎日、少しずつ勉強した方が効果があるようである。
朝型にシフトするのは、慣れてしまえば、難しくない。
頭も冴えているし、何より静か。そして、朝に勉強をやったという充実感が、その日一日、晴れ晴れとした気持ちで過ごすことになる。
私の場合は、アルクの通信講座(TOEIC完全克服コース)を毎朝1時間の勉強の軸足に添えていた。スタディサプリなんかもよいかもしれない。
大切なのは、量よりも継続。毎朝、少しづつでいいから、継続して勉強する「仕組み」を作っていこう。
3.メリハリある休日
家族サービスとTOEIC対策の両立で、ポイントとなるのは、休日の過ごし方。
最低限、TOEIC本番の日は、死守しよう。
そして、可能であれば、月に数回は、本番さながら、2時間通しの「模擬試験」を行いましょう。
その際、決して、休日の時間は、「自分のモノ」と独占しないこと。
子育て世代や所帯持ちは、家族と過ごす時間を優先させよう。
要するに、メリハリをつけること。
たとえば、先週末は家族サービスをしたので、今週末は勉強に専念する、という具合に、折り合いをつけること。
休日のほとんどを「勉強漬け」にするのではない。
勉強をさせていただいている、という謙虚な気持ちを持つことが大切である。
試験勉強に際しては、とかく言い訳を探し過ぎ。
仕事が忙しくて勉強どころではない…。
家族がいるので勉強時間が確保できない…。
勤め人であれば、仕事をないがしろにはできない。
(もちろん、仕事中にも、なるべく英語にかかわる仕事を選ぶとか、スキマ時間にTOEIC対策をするとか、いくらでも勉強するチャンスはある)
ただし、家族を犠牲にしても、何の意味もない。
また、不思議なことに家族を断ち切ったところで、満足に勉強できないというのは、冒頭で述べたとおりである。
いっそ、思いっきり(TOEICのことなんて忘れて)家族と大切な時間を過ごし、気持ちを切り替えて、勉強に臨んだ方がいいと思う。
休日の過ごし方は、自分の気持ち次第である。
家族との時間を楽しみ、更にTOEICへのチャレンジを楽しみましょう。
4.まとめ(家族を大切に)
ここ数年来、どうしたら家族(パートナー)がTOEICをはじめとする資格試験の「味方」になってくれるのか、そればかり考えていた。
向き合うのは相手ではなく、自分であった。
自分の心の中に、どこかで「勉強を邪魔する存在」であると思うと、不思議と相手に伝わるものである。
いかに自分の試験を応援してもらえるか?
それは、つまり、いかに相手を応援してあげられるか、ということである。
資格試験に打ち込むことは素晴らしいことですが、偉いことではありません。
そこを履き違えないようにしましょう。
「アナタのおかげで勉強をさせていただいている」そんな謙虚な気持ちが必要なのかもしれません。