【TOEIC】生きる希望を与えてくれた資格試験

自分なんて「生きている意味がない」と思っていた。
TOEIC600点を取るまでは…、
TOEICが私の命を救ってくれたといっても過言ではない。
40代で入院、その後、閑職へ。
何の取り柄もないダメ社員が、TOEICで一発奮起。
600点獲得で、次なる目標は730点。
このころになると、英語に関して私を頼る人たちが現れはじめた。
自分も捨てたものではないな、と思えるようになった。

1.英文法の老人
慣れぬ仕事と人間関係で疲れ果て、40代で緊急入院。
病院でのリハビリが続く。
病院を出てから、やりたいことの「誓い」を立てた。
その中で、「40代から英語を挑戦する」というもの。
語学勉強では「遅い」といわれる40代から、英語をやり直して、いったい、どれくらいのレベルまで伸びることができるのだろうか?自分で自分を実験することを決意。
その病院では、ある老人患者が、いつも傍らに「チャート式英文法」の参考書を手にしていた。食堂などでそれを読んでいた。
その老人が、あるとき、私に話しかけた。
「病院というのは、不思議なところですね。
退院したいと思ってもなかなか退院させてくれない。
そのくせ、いつまでもいたいと思うと退院させられてしまう…
40代とは、まだまだ老け込む年齢ではない自分が、この老人の発言に心を動かされた。自分も、英語の勉強をしたいと決心した。
晴れて退院、職場の復帰も果たした。
しかし「腫れ物にさわるような扱い」をされた私は、職場で閑職に…。
来る日も来る日も、終業時間が待ち遠しい、気の遠くなるような「不安で退屈」な日々を過ごす。
このままズルズルと過ごしてはダメだな…。
何か、キャリアの逆転ホームランがないかと考え、仕事でも必要スキルである「英語」に目を向けることにした。
とりあえず、退院したらやりたいことのひとつであった高校時代の恩師(英語の先生)に会いに行った。
そこで先生からもらった一冊が、「マーフィーの英文法」。
以来、英語を勉強するからには、なんらかの目標を立てたいと思い、とりあえずTOEIC600点を目指すことにした。

2.目標に向かって
自分になんて、生きている意味がない…。
そう考えていた人間が、とりあえずTOEIC600点獲得に向けて、がんばってみる。
そういう前向きな気持ちが生まれた。
マスタリー2000、マーフィー英文法、公式問題集。
ひととおり教材を揃え、TOEIC漬けの3カ月。
満を持して試験に挑戦、結果は595点。
あと5点足りない…。
翌3カ月後のリベンジも、またも、595点。
この時、TOEICには、「600点の壁」があると実感した。
その後のTOEIC試験では、575点まで下がる。
ここでヤル気を失せた。
TOEICの挑戦、ジ・エンド、である。
ただ救いなのは、英検とは違って、TOEICは合否結果ではなかったこと。
英検は、ある意味、人に冷たい試験である。
「不合格」と判定されてれば、まるで全人格を否定されたような気分になる。
一方、TOEICはスコアである。目標設定も自分次第。
だから、目標クリアしなくても、英検の不合格ほどダメージが少ない。
これはメンタルの弱い人間にとっては福音である。
英語(TOEIC)とは、いったん距離を置き、再度チャレンジしたときは、400点台まで落ちた。(まあ、落ちるところまで落ちたという)
仕事も英語もダメダメ人間であった…。
このままじゃ、いけない…、そう思いつつも、どん底の人生が続く。

3.目標突破で息を吹き返す
うだつの上がらぬTOEIC対策。
そこで、勉強のやり方を変えてみることにした。
まずは、軸足となる教材を準備。
私の場合、アルクの「TOEIC完全克服700点コース」を申し込む。
これに沿った勉強、そして、朝、始業時間の1時間前に出勤して、職場で、アルク教材をやることにした。
通勤時間には、「金フレ」や「でる1000」を使ったスキマ学習。
そして、休日の朝は、公式問題集を使っての2時間フル摸試。
朝時間、スキマ時間、休日時間の「三体制」を切り替え、公式問題集での模擬スコアもぐんぐん伸び、TOEIC630点獲得。その後、尻上がりにスコアが上昇して、730点まで上り詰めた。
TOEIC600点を超えたあたりから、ある心境の変化が生まれた。
それは、自分の中に、英語に対する「自信」みたいなものが身に付いてきた。
英語を通した職場仲間との情報交換、さらには、英語に関して、勉強方法やちょっとした英文の翻訳依頼なども来た。
ダメ人間から、一転、誰かに頼られる人間になった。
TOEICのスコアアップによって、自身がみなぎり、周りからも信頼されるようになる。自分の「立ち位置」みたいなものが明確になった。
TOEICによって「救われた」瞬間である。

4.まとめ(TOEICのススメ)
自分には、生きている意味がなにもないと考えている人がいたら、TOEICを挑戦してみることをおすすめしたい。
酒やギャンブル、ゲームにハマるより、TOEICは、はるかにコスパがいい。
なにしろ英語能力は、仕事でも趣味でも、できて損はないスキルだから…。
人生がイヤになったら、TOEICに逃げてみる…。
試験日には、数多くのTOEIC受験者を目にすると、自分の孤独感も癒される。
そして、晴れて自己ベスト更新や目標スコア達成したら、喜びを爆発させよう。
生きている喜びを「TOEIC」で実感しよう。

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