【TOEIC】初中級者に立ちはだかる「二つの壁」の突破法

TOEICには、三つの壁がある。
・600点(初級者)
・730点(中級者)
・860点(上級者)
なぜか「130点刻み」の壁が受験者の前に立ちはだかる。
壁を突破できないで、挫折してしまう人が多い。
実にもったいないことである。
現在、私は、730点の壁をこじ開け、860点の壁を突破することを目的としている。
TOEICビギナーの方は、まず「600点の壁」を突破してもらいたい。
TOEIC受験者が、テストを卒業するには「730点の壁」を超えてもらいたい。
そのために「初級者・中級者が陥るTOEICの壁」をどうやって克服したのかを紹介したい。学習の参考になれば幸いである。

1.600点(初級者からの脱却)
TOEIC600点がひとつの目標である。
600点スコアがあれば「英語に明るい人」と認知される。
少なくても600点を取っていて「英語が苦手」を自嘲していても、「そんなご謙遜を…」と言われるレベルである。 
TOEIC受験を決意したなら、突破しなくてもはいけないのが600点。
まず、このレベルでは、基本的は「語彙(単語)」と「文法」がわかっていないとお話にならない。
・旺文社「TOEICテストマスタリー2000」
・ケンブリッジ出版「マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)」
この二冊は、ぜひとも手に入れ、やりこなそう。
600点以下の場合、英語そのものの骨格となる「語彙」「文法」の知識が欠落していることが多い。上記2冊は、英語学習のための土台づくりに効果的である。
スキマ時間に「マスタリー2000」で、わからない英単語をわかるようになるまでチェック。また、朝は1時間程度、早起きして、「マーフィーの英文法」を1日1課やるようにしよう。(ちょうど、見開きページ分)
この2冊は「目からウロコ」である。
特に、「マーフィー英文法」(初級編)は、「一人称、二人称、三人称」、「過去形、完了形、未来形」「能動態、受動態」というように、今さら人に聞けない内容(けれども、これが英語学習に足をひっぱる元凶のひとつ)を、懇切丁寧に解説している。
TOEICテストでの文法問題対策をさることながら、あらゆる出題項目に文法の応用が効く。「マーフィー初級編」は、ぜひ押さえておきたい学習参考書である。
裏を返せば、マスタリー2000に掲載されている「英単語」や、マーフィー英文法・初級編で解説されている「文法ルール」を知らないと、TOEIC600点、さらにはその上を目指すのは難しいと考えたほうがいい。

2.730点(中級者を目指す)
600点を目標にして始めたTOEIC。
でも、600点の実力があれば、その上(730点)を目指してもらいたい。
せっかくはじめたTOEIC。600点で辞めてしまうのはもったいない。
裏を返せば、600点を取る実力があれば、730点も狙える、ということである。
730点になると、英語が楽しくなるし、英語が得意(強み)であると言える。
卒業するには、730点突破に標準を合わせた方がいい。
ここで使用する教材は三つ。
・アルクTOEIC完全克服コース
・朝日新聞出版「TOEIC出る単特急 金のフレーズ」(金フレ)
・アスク出版 TOEICテスト文法問題でる1000問(でる1000)
600点(初級者)と違い、730点(中級者)を目指すには、やはり、ある程度の時間と身銭を切りましょう。
600点台は、マーフィー英文法(参考書)とマスタリー2000(単語帳)だけでなんとか対処が可能ですが、その上を目指すなら、主軸となる「通信教材」を定めましょう。
「アルク」でも「スタサプ」でもいい。
要するには、毎日1時間、決まった内容でTOEIC合格に向けた教材で、勉強する習慣を身に付けてもらいたい。
600点と違って、730点は、勉強の「習慣化」がモノを言います。
スキマ時間や通勤時間だけで、なんとかやり過ごそうとするには、ちょっと無理があります。一日1時間(できれば朝がおススメ)、机に向かって、静かな環境で、通信教材をやりましょう。
通信講座(教材)は、多少、お値段が高め、しかし、スクーリング(通学)するよりも費用もグッと抑えられます。自分のペースで勉強を続けられることから、結果として「コスパが良い」ことになります。
早起きして、自宅で勉強するなり、職場近くのカフェ、または、始業時間1時間前に出社して「職場で」勉強してもいい。要するに、かならず、1時間は、自分に勉強するアポイントを取って、続けられる環境への工夫をしてください。
ガッツリ1時間、通信教材で勉強。
もちろん、スキマ時間も、これまでどおり、TOEIC対策をしましょう。
600点から730点にシフトするにあたって、より実践的な勉強(得点をアップすることを目的とした対策)を目指しましょう。
単語集の「金フレ」、文法問題の「でる1000」は、いずれも外せない書籍です。
これを肌身離さず持って、不意に訪れた「空き時間」や、毎日の「通勤時間」、「夕景時間」などに、パラパラと目を通しましょう。
「でる1000」に関しては、いつも持ち歩くのが「重い」と感じたら、別冊の「千本ノック」だけでも持ち歩きましょう。そして、繰り返して問題にチャレンジして、実力チェックを図っていきましょう。

3.まとめ(公式問題集)
初級者にせよ中級者にせよ、TOEIC公式問題集は必須アイテムです。
休日には、本番さながら、公式問題集を使って「模擬試験」に挑戦しましょう。
本番さながらの「試験ボリューム」を実感してください。
スコアにはあまりこだわらず、どちらかといえば「試験慣れ」をするために、ぜひ、チャレンジしましょう。
マークシート解答用紙は、コピーを取り、繰り替えし模擬試験をやりましょう。
2時間キッカリと「時間無制限」で、繰り返し実践しましょう。
公式問題集だけをやっても、英語の基礎体力がないと、本番試験での目標達成は難しいでしょう。
日々のTOEICトレーニングが大切です。
・机に座って、朝の1時間
・スキマ時間や空き時間の活用
・休日の模擬試験
こうしたことを繰り返すことによって、きっと、TOEICに立ちはだかる「壁」を突破することができます。
そして、600点の壁、730点の壁を乗り越えてきた人は、最後の難関、860点の壁の小福にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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