なんでもかんでもエクセルで仕事をする人がいませんか?
マイクロソフト社の基本ソフトは、ワード、エクセル、パワーポイント(パワポ)の三つがあります。 この三つのソフトには、それぞれの特性があり、これらの強みを駆使することで、仕事がとても効率的に進めることができます。
一方、職場で見渡すと、自称パソコン達人は、なんでも「エクセル」で済ませようとするエクセラー(造語です)が必ずいます。
マクロやらなにやら使って、凄くレイアウトも複雑にして、まったくもって、ワードやパワポの活用をバカにする輩がいることも事実です。
私自身、こんなエクセラーに手を焼いてきました。エクセラーの悪いところは、当人たちの「悪気」がないことです。
大まかにいって、表計算ならエクセルですが、文章はワード、チャート(図表)はパワポと使い分けている方がバランス感覚があります。
エクセルのみ特化している「エクセラー」に対して、ワード×エクセル×パワポの三つの武器を駆使して、自身の仕事パフォーマンスを高めましょう。
1.パワポでチャート
仕事をする上で、大事なのは、ひとつのスライドで図式化できるかどうか?
人の流れやお金の流れ、文章を読まなくても、何が問題になっているのか、何をはじめたらいいのか?こうしたことは、まず、案件が起こったら、何が問題になっているのかを図表した「チャート作り」をおススメします。
スライドは1ファイル1枚、そしてポイントとなるのが、作成日を書いておくこと。
案件が「動いた場合」チャートの変化により、その変化がどう変わったのか、図表によりわかることができます。
パワポといえば、プレゼンに使用する前提がありますが、仕事術では、まず、チャートづくりをおススメします。
レイアウトの見本については、新聞記事がいいでしょう。
新聞では、わかりにくい事情、込み入った事情は、たいていイラストによる相関図や取引図などが図示されています。
パワポをつかったチャートを「マンガ」とか「お絵描き」といってバカにする人たちが一定量いますが、そんな人たちのことは無視しましょう。
2.ワードで時系列メモ
案件が長引きそうになる仕事には、ぜひ、ワードで「時系列表」をつくりましょう。
日付(時系列)に、出来事を、どんどんメモをして書いていくのです。
メールなどがあれば、本文と発信者、受信者、受信日時などを、時系列表にコピペしておきましょう。
また関係部署との電話応対、来訪した際の応接メモなど、とにかく、「事が動いたら内容を時系列表に更新していくクセをつけておきましょう。
ワードの優れたところは、検索機能があること。たとえばAさんが発言したことを、Aさんをキーワードとして検索すると、Aさんの行動や発言趣旨が「しるし」として表れてくることです。
時系列表が何ページにもわたる場合、案件が「こじれている」場合があります。
そんなときは、時系列表を紙に印刷してみましょう。画面とは違って、紙として印刷された「出来事」を俯瞰して読むと、気づかなかったことが見えてくることがあります。
(このあたりは、なんでもエクセルで済まそうする輩に対してのワード派としてのアドバンテージがあります)
エクセル使用がいけないというわけではないのですが、概して、エクセルの達人は、ワード派を「見下す」ような傾向が垣間見られます。エクセルとワード、どちらが優れているかではなく、どちらも長所があるので、それを活かすべき、バランス感覚を持って、仕事に臨みたいものです。
3.エクセルで名鑑リスト
エクセルには、特有のアドバンテージがあります。
数字を使って計算する場面は、エクセルを活用するのが一番です。
ここでは、仕事術として、エクセルの活用方法を紹介しましょう。
エクセルの強みななんといっても、シートの連続性にあります。
シート1で、おおまかな時間軸、シート2で用語集、シート3でチェックリストいう具合に、ひとつのファイルで、違う項目の連続性、関連性が出来ます。
エクセルの時間軸とは、ワードの時系列表とは違います。
エクセルの時間軸は、「おおまかな出来事を追うこと」に対して、ワードの「時系列表」は、メモとして、詳細を書いていくことにあります。
エクセルでこの手の時系列を作成する人は、「備考欄」を設けて、そこにくどくどと文字を埋めていく嫌いがあります。これが、とても読みにくく、使い勝手が悪い。
一方、エクセルの強みは、他の項目との関連付け、索引や目次のような役割に優れている点です。
だから、エクセルの時間軸は、一行で収まるような大まかな出来事を書いておきましょう。
ビジネスの世界では、登場人物(誰が何を言っているか)とか、固有名詞(商品やビジネス用語)がでてきます。こうした「用語集」とか「人物名鑑」をエクセルの別シートに作っておきましょう。仕事をすすめる上で、何をすべきか、チェックリストも必要になっています。
こうしたことは、すべてエクセルのファイルの「シート毎」にまとめておきましょう。エクセルには、「時間軸」「名鑑」「用語集」「チェックリスト」を同一ファイルとしてひとまとめにします。
4.まとめ(案件フォルダにまとめる)
以上のように、MS基本ソフト(パワポ、ワード、エクセル)で作ったファイルを、暗剣舞にひとつのフォルダにまとめておきましょう。
エクセル単独で仕事をする人よりも、パワポ・ワード・エクセルの三種の神器を駆使している人は、三乗のスキルがあります。
きっと「できる人」として一目置かれることになるでしょう。
さあ、MS基本ソフトを駆使して「エクセラー」を黙らせましょう。