【MOS】マイクロソフト・オフィス・スペシャリストへの招待
パソコンができる人になるには?

かつで江戸時代の庶民は「読み・書き・そろばん」のスキルが必須とされた。
現代では、「英語・会計・IT」が、ビジネス三種の神器とされる。
英語や会計はとも角として、ITといわれると、いささか敷居が高い。
ITとは、要するにパソコンスキルさえ身に付ければ、事務の仕事はなんとかなる。
私の経験からすれば、とりあえず「そこそこの」スキルを目指すのであれば、「TOEIC600点、簿記3級、MOS一般レベル」の三つの資格は押さえておきたい。
ここでは、パソコン利用者の登竜門というべきMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)について、
・ワードとエクセルのみでOK
・資格取得のための準備
・汎用性の高いスキル
ということを紹介していきたい。

1.ワードとエクセルの証明力
MOSでは、マイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを証明する「世界共通」の資格試験である。オフィス製品とは、文章作成の「ワード」、表計算の「エクセル」、プレゼン資料の「パワーポイント」、データ解析の「アクセス」、メール機能の「アウトルック」の5つをいう。
なかでも取るべき資格は「ワード」と「エクセル」の二つである。
「パワーポイント」「アクセス」「アウトルック」の三つについては、ワードとエクセルに比べれば、マイナーなソフトなので、とりあえず、「パソコンスキルを証明したい」という人には、ワードとエクセルの2大ソフトを抑えるだけで十分である。
気を付けてもらいたいのは、ワードをおろそかにすること。
なんでもかんでも「エクセル」で済ませようとする人が、一定数いるが、引き継がれた方としては「いい迷惑」である。
ビジネス文書作成ソフトの「ワード」と、スプレッドシート(表計算)ソフトの「エクセル」では、根本的に思想が異なる。
順序としては、パソコンのビギナーであれば、まず「ワード」に挑戦してもらい、そこでMOSに合格したら、その勢いで「エクセル」にもチャレンジしよう。

2.資格取得のためには?
MOS試験は、一科目につき9,800円の受講料と割高なので、失敗は許されない。
独学でなんとかなるものの、試験日の1カ月前くらいには、集中してMOSの対策をはじめよう。
難関度については、自身のパソコン経験により、代わってくる。
少しでもパソコンを使って仕事をした人であれば、ワードやエクセルを使っての作業は経験積みなので、あとはMOSで問われる技術とトレーニングすればいい。
パソコンが初めての人にとっては、まずは、パソコン作業の機会に触れること。
スマホが隆盛を極める昨今、パソコンのキーボードを触ったことがないとか、自宅にパソコンがない、という人が多いという。(だからこそ、MOS資格にチャレンジするのは、スキルを磨くチャンスでもある)
カルチャースクールや公的機関が実施する「パソコン講座」に通い、パソコンに慣れることが必要だ。
カタチから入りたい人は、マイクロソフト(MS)創設者のビル・ゲイツや、アップル創設者のスティーブ・ジョブズの「伝記」を読んでもいいかもしれない。直接、MOS取得には、関係がないが、パソコン嫌いの人にとっては「息抜き」になるかもしれない。
パソコンができるようになりたい人は、ダラダラと作業をやるのではなく、きちんとMOSの資格を取る、という目標を持ってもらいたい。
MOS試験に合格して、MSからの証明書を貰うとき、喜びもひとしおである。

3.汎用性が高いスキル
自称・パソコン通は、いくらでもいる。
けれども、マニアックなテクニックに終始して、作業効率を逆に下げてる人がいる。
IT知識は必須だというけれども、要は、人並みにパソコン作業ができればいい。
別にエンジンの構造を知らなくても、クルマの運転はできる。
プログラミング知識は、あって損はないけれども、「そこそこの資格:を目指すのであれば、パソコン分野では、MOS(ワードとエクセル)で良い。
MOSは世界標準であり、汎用性も高い。
汎用性が高いというのは、「つぶし」が効くということである。
MOSを取得したからといって、独立・開業・起業といったことは、それだけでは無理かもしれい。けれども、ビジネスの世界で「戦力」として働くたいめには、TOEIC600点、簿記3級、MOS一般レベル(ワード、エクセル)は、その土台になる。
採用する側にとっても、単に「ワードやエクセルができます」というよりも、「ワードとエクセルのMOSを持っています」という方が、技量のエビデンスになる。
「MOSに挑戦して、結果を残した」
これだけでも、評価は高いと思う。
TOEICで満点を目指すのもいい…。
けれども、TOEICスコアはそこそこでも、簿記3級、MOSの三つの資格を達成した人は、それぞれスキルの三乗になり、どんな職場でも重宝されることであろう。

4.まとめ(MOSを目指そう)
資格マニアになってはいけない。
さりとて、資格は使いようである。
・ワードとエクセル作業を証明する
・独学、短時間で取得可能
・他の資格との相乗効果が抜群
だから、MOSの資格取得をおすすめしたい。 
ダイエットを決意したならば、まず体重計に乗って、自分の体重を「数値として」知ることが大切である。そこで、目標とする体重を決定する。
数字が大切とは思わないが、「数値化」は、人をその気にさせる。
ロールプレイゲームでも、魔王を倒すには、レベルを上げなければならない。
資格も同じである。
特に英語とパソコンは、なかかな技量を「数値化」できない。
いや、TOEICやMOSをバカにする人の存在が一定数いるようだ。
MOS取得者だからといって、パソコンの達人というわけではない。
けれども、MOS取得者は、パソコン作業の「証し」になる。
MOS取得者に敬意を払う人、尊敬のまなざしを送る人は一定数存在する。
パソコン作業が楽しく感じるには、MOSという仕組みを利用してみよう。
MOSも、立派な「パソコン・ゲーム」のひとつである。
お気楽に挑戦してみてはいかがだろうか。

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