アフィリエイトや不動産オーナーなど、副業ビジネスが隆盛を極めている。
輸出入ビジネスが副業として注目されている。
「ラクして儲けたい」と思うのが世の常。
しかし、残念ながら、そんなことは無いように思える。
そんなノウハウがあれば、自分で試してみたい。
副業にせよ、本業にせよ、ビジネスは、まずは手堅く小さくはじめる。
個人ではじめる貿易業務について、個人なりの考えを紹介していきたい。
1.主役かサポート役か?
貿易ビジネスを展開するにあたり、まずは、自分が、主役プレーヤーになるのか、ビジネスのサポート役に徹するのかを判断してもらいたい。
独立、起業指向が強ければ、主役に。ひとまず転職やスキルアップならサポート役に。そのスタートによって、貿易について、何を目指すかは違ってくる。
通関士や貿易実務検定を目指すのであれば、後者(サポート役)に徹するのがいいかもしれない。当初から輸出入ビジネスの当人(主役)を目的ならば、通関士や貿易実務検定の資格は、周辺知識として知っておいたいいかもしれないが、いささか遠回りのきらいがある。
輸出入者当人になってビジネスを展開するならば、通関手続きなどは、その道のプロに任せた方が展開が早いと思う。
もちろん、何でも自分でやらないと気が済まない人にとっては、通関士や貿易実務検定の資格勉強と並行しつつ、輸出入ビジネスにかかわわることもアリである。
大型書店に行くと、輸出入ビジネスと貿易実務は、区分けがはっきりしている。
まずは、自分が輸出入ビジネスを展開したいのか、貿易実務の資格を取ってスキルアップをはかりたいのか、そのあたりを見極めた方がいい。
2.輸入と輸出の心構え
輸出入ビジネスにかかわらず、商売の基本は「安く仕入れて高く売る」こと。
ただし、これから輸出入ビジネスを始めるならば、さらにその前提となることとして、「欲しいものを買い、いらないものを売る」ということを実践したほうが、リスクが少ないかもしれない。
これは個人的な考えではあるが、輸出入ビジネスは、ハードルが高いので、まずは、越境ビジネスを度返しして、国内に目を向ける。
しかも、まずは、手続きやモノの流れを知るということで、「儲け」はひとまず置いておいて、まずは、オークションサイトなどで欲しいものを買い、要らないものを売る経験をしてみよう。
ここで足踏みするようであれば、ちょっと輸出入展開は難しいかもしれない。
「石橋をたたいて渡る」ではないが、ビジネス展開は、地道にひとつひとつステップアップしていくのが良いと考えている私にとって、はじめから在庫を抱えるようなビジネス計画は、あまりおススメできない。
自分の欲しいモノを手に入れる。
国内市場で手に入れることができたら、今度は、マーケットが巨大である海外に目を向ける。
同様、不要なモノについても、国内マーケットだけでなく、海外にも目を向けてみる。日本の仏閣寺院やアニメ・ゲームコンテンツなどは、海外でも人気があるという。
欲しい物を海外から入手し、いらないものを海外に売る。
これこぞが、輸出入ビジネスの基本スタンスである。
越境ビジネスでつまずかないための試金石となる。
3.ビジネス展開の基本
趣味や嗜好の領域で輸出入手続きに精通したら、いよいよ本格的にビジネス展開をしてみよう。
越境ビジネスの全般的な注意事項は、以下のふたつ。
・電子メールのやりとりは、必ずプリントアウトして保管
・英語でネット検索するクセをつける
もしも自分がやましいことをしてないのであれば、電子メールの紙保存のクセをおすすめしたい。
たとえば、予期せぬ不良品が手元に届き、返品する際に、支払った税金などの還付を求める際、注文した状況の証拠となるレターのたぐいは残しておいた方がいい。
ペーパーレスの潮流とは逆行するかもしれないが、「紙の情報」は、貴重である。
そして、越境ビジネスにおいて必須といえるのが英語の知識。
商品知識から簡単な契約、貿易手続きについて、英語でネット検索するクセをつけておこう。
貿易実務の書類のやり取りのデフォルト(初期値)は、英語である。
また、貿易ビジネスにかかわらず、何をやるにせよ、「英語」はできて損はない。
ただ、ある程度、英語ができるようになるためには、時間がかかる。
TOEICであれば、できれば730点、最低でも600点くらいのスコアがあった方がいい。
自己投資だと思って、まずは自身の英語力の向上に励むことも、立派な貿易ビジネスの一歩である。
4.まとめ(自分でやってみる)
経験こそ財産である。
貿易ビジネスにせよ、何にせよ、気になることがあったら、とりあえずやってみよう。本屋さんに行けば、貿易実務や貿易ビジネスの本が百花繚乱である。
何から手をつけていいかわからないのが正直なところである。
まずは、自分は主役(独立、起業)になりたいのか。
それともサポート(転職、スキルアップ)に徹したいのか。
それによって、「貿易ビジネス」の輸出入者になるのか、通関士や貿易実務者になるのかによって、目指す目的が違ってくる。
貿易ビジネスを展開したいのなら、最初は、オークションサイトで、欲しいものを買い、要らない物を売る、という「金とモノと紙(手続き)の流れ」をしっかり把握して、徐々に海外ビジネスへとスケールアップしていくこと。
電子メールのやりとりをプリントアウトするクセをつけて、来たるべきトラブルに備えること、さらには、英語力の向上に励むこと。
可能性は無限にある。
自分にふさわしいやり方で、貿易ビジネスを展開していこう。