【英語】TOEICからはじめる英語×貿易×不動産

TOEIC満点や900点以上は無理ゲーである。
凡人の私にとっては、TOEIC頂点の道は険しい。
そこで、英語オンリーワンの存在を目指すのではなく、これまで培ってきた資格勉強を振り返り、英語と貿易と不動産というトリプル・スキルで、英語上級者と肩を並べる希少な存在を目指すことにした。
今回は、その「あゆみ」を紹介してききたい。

 1.はじめに
それこそ「すべてを投げうって」TOEICに賭けないといけない。
それってコスパやタイパが悪いと考えるのは、「負け犬の遠吠え」だからだろうか?
私のTOEIC L&Rテストの自己ベストは760点である。
もちろんそれに甘んじることなく、まずは800点突破、さらには、その上を目指していきたい気もする。しかしながら、600点を獲得したあたりから、同僚のまなざしが変わってきたと思う。730点以上の取得した今、職場では、「英語ができる人」とカウントされている。
つまり、英語の出来ない人から見れば、「TOEIC900点以上」も「730点以上」も、「英語ができる人」という評価は同じである。
730点からみれば、900点以上の上級者は「雲泥の差」であるが、世間様は、そこまでスコアにこだわっていない。
難攻不落の上級スコアを目指すのも良いが、ある程度のTOEIC(ひとつの基準として730点)をとったら、別のジャンルに触手を伸ばすことも必要ではないだろうか。
私の場合、TOEIC730点到達を機に、資格の棚卸しをした。
若いうちに取得した「通関士」と「宅建」の資格のことを思い出し、これを英語(TOEIC)に補完するように「横展開」を考えるようになった。
TOEIC漬けというよりは、貿易ならば「日商簿記3級」、不動産ならば「フィナンシャルプランナー(FP)3級」という具合に、最小の努力で、手の届きやすい資格にチャレンジして、成果を上げることができた。
つまり、英語の頂点を目指すことをあきらめて、英語と貿易と不動産の三軸の展開をすることにより、資格の掛け算によって、TOEIC上級者と肩を並べる、いや、それ以上に「唯一無比」の存在になるように、自分のスキルの舵をとった。
宅建や通関士は1年間みっちり勉強することで獲得できた。
やはり難関だったのは、TOEIC730点突破であった。
これには、(途中の挫折を含めて)約8年間も費やすことになった。 
私は、短期決戦型ではない。スロースターターであり、遅咲きと自負している。
TOEIC730点、宅建、通関士試験の合格を目指すのであれば、10年単位の長期戦を覚悟してもらいたい。
ようするに、英語であれ何であれ、勉強する習慣を身に付けることが大切で、あとは、TOEICを目指すか、通関士か宅建かの違いである。

 2.私の資格遍歴
私の場合、手こずったのはTOEIC730点である。
年齢を言い訳にしたくないが、20代前半で「通関士」と「宅建主任」をポンポンという具合に連続合格したので、40代になって、「やり直し英語」は、気長に構えることにした。50歳までにTOEIC730点取れればいいかな…、なんて漠然と目標に据えて、実際に目標に到達したのは、48歳であった。
挫折はあった。600点の壁に阻まれ、一時は400点台までスコアをダウンして、TOEICのヤル気がしなくなった。
それでも「一度乗りかかった船」だから、あきらめず挑戦した。
もしも英語が苦手な人がいたら、苦手だからこそ、逆に、先にチャレンジすることをおススメする。
私が入社した職場では、実は若手職員の英語選抜試験があり、そこに「囲い込み」が行われた。そこの選抜試験に落ちた私は、英語から距離を置くことに決めた。
同期生が英語の研修を受けている間、自分は、学生時代に少しかじっていた「民法」の知識を生かそうと、「宅建士」(当時は「宅建主任」)の資格にチャレンジ。更に、貿易業界に身を置いていたこともあり、「通関士」にチャレンジした。
ちなみに「宅建」の試験科目の「宅建業法」は、「通関士」の試験科目である「通関業法」と、内容は遜色ないものであったため、イメージがしやすいという副産物を得ることができた。
そして、学び直しの40代。昔取った杵柄ではないが、通関士や宅建も「取ったことで放ったらかし」にしておくのは惜しいと思い、通関士には、関連する「貿易実務検定C級」、宅建ならば「FP3級」の勉強も、TOEIC対策の「息抜き」として行っている。
TOEICは自慢できるスコアではないが、「英語と貿易と不動産」という資格の掛け算で、どうにか自分の存在感をアピールすることができた。

 3.TOEICからはじめよう
自分の資格を振り返ると、宅建や通関士は「たった1年間」の勉強で合格することができたが、TOEIC730点は「8年間」もかかった。
英語がビジネス業界のデフォルト(必須知識)であるのならば、頭の柔らかいうちにTOEICから着手することをおススメしたい。
ただし、私のように、頭の柔らかいウチに、あえて英語と距離を置き、まずは、宅建と通関士を取り、中高年世代になったら、「脳トレ」として英語にチャレンジするのことも、選択肢としてアリかと思う。
そして、TOEICオンリーではなく、TOEICと宅建と通関士のトリプルスキルを目指したことで、何より良かったことは、SNS上で志を同じくするトリプルスキルの仲間が見つけられたことである。
仕事でも、英語オンリーではなく、多角的視点から物事を処理することができる。
TOEICで頂点を目指すのは無理でも、そこその資格を揃えることで、なんとか自分らしさを発揮できるかもしれない…。
そんなことを考えている。

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