【不動産】挫折しない宅建士資格チャレンジ

「宅建士の勉強は辞めました」
「宅建士に受験しましたが不合格でした」
こういうセリフを何度耳にしてきたことか。
宅建士の勉強を挫折したり、不合格になったりする人には、共通点がある。
それは、「宅建士試験はやさしい資格」と誤解していること。
どうも宅建は「難関度の低い資格」と流布されているようである。
今からチャレンジする人には申し訳ないが、大事なことを言っておく。
「宅建試験は、やさしい資格ではない」
どうしたら宅建に合格できるのか。
それには、合格後のメリットをイメージすることである。
不動産業界に身を置かない私が、宅建を取得して良かったというメリットを紹介するので、ぜひ、挫折しない宅建チャレンジの一考になれば幸いである。

 1.就職・転職に有利
なんのために宅建を取得するのか。
やはり不動産業界への就職、転職を考えてのことであろう。
宅建士には、宅建士にしかできない「独占業務」がある。
たとえば、不動産取引に置いての「重要説明」などがそれである。
マンション購入などを考えて、手続きを進めるなかで、なぜか契約書の取引の段階になって、それまでの営業の人から、宅建士に交代した経験がある。
この途中交代(契約手続きのワンポイント・リリーフ)を、不思議に感じていたが、今にして思えば、その営業マンは、宅建を持っていなかったのだろう。
逆の意味では、宅建を持っていれば「鬼に金棒」。
不動産業界で働きたいと考えている人にとっては、マストで取得すべき資格である。
宅建士を持っていないで不動産業界に身を置くのは、無免許でクルマを運転するようなもの、というたとえは、言わずもがな、ということころであろうか。 
私は、貿易の仕事をしているので、不動産とは無縁である。
しかし、若いうちに宅建を取っていて良かったと思う。
それは、宅建を持っていることで自分自身に余裕が生まれること。
「俺は宅建を持っているから、こんな会社いつでも辞めてやる!」
こういう覚悟ができるので、嫌な仕事が当たっても、割り切ることができる。
気持ちに余裕が生まれるので、今の仕事で全力で取り組める。

  2.社内で活躍できる
私が身を置く貿易業界は「宅建取得者」が少ない。
上司や同僚から「羨望のまなざし」を受けることがある。
私の場合、宅建、通関士、TOEIC730点以上の「三大資格」をウリにしているので、割と職場に置いても「出る幕」がはっきりしている。
こうした資格に裏付けられたスキルを持つことで、今の職場でも、心地よく泳ぎ切ることができる。
具体的には、宅建士のスキルがあれば、物流倉庫の不動産関係書類(契約書や不動産登記)を読めることができる。
これが結構、職場では重宝がられたのである。
異業種の不動産分野で実力を発揮することで、信頼感が生まれ、「恩を売る」ことができる。それが、思わぬカタチで、返ってくることがある。
自分が不得意とする分野(IT、会計)で、助けてもらうことにつながる。
英語とともに、宅建の資格を持つことで、「スキルの二乗効果」が発揮されて、社内でもユニークな存在になれる。
結果として、貴重な戦力として、今の会社での活躍することができる。
これがストレスフリーにつながり、働きやすい職場環境に身を置くことになる。
まさに「宅建士資格」のおかげである。

 3.不動産の目利き力
宅建士試験に合格したことで、思わぬメリットだったのが、自分のアパートやマンションを借りる際、知識が役立ったことである。
不動産屋さん相手にひるむことがなく、対等な立場で交渉できるのは、大きなメリットである。
「需要事項説明」を受ける際、宅建証を提示される。
「ああ、これが重説ってやつだな…。ふむふむ」
心に余裕が生まれる瞬間である。
さらに、マイホーム取得は、一生で一番の買物である。
要するに、物件で「ババ」を掴まされたくない。
不動産屋さんと仲良くするために、自分の「宅建知識」が役立った。
宅建士の勉強をしたので、相手の言っていることが分かる。
不安がなく、自分のペースで重要な判断ができるのである。
自分自身の不動産はもちろん、たとえば、親戚が亡くなり、不動産相続の問題が上がったとしても、宅建を持っていれば、親戚筋から一目置かれ、有利な交渉に持ち込むことができる。
職場でも、マイホーム購入を考えている同僚などから「相談に乗る」ことで、信頼感が生まれる。特に、「持ち家か賃貸か」で、悩んでいる同僚が多くいるので、そんな時は、宅建取得者として、その人にあった相談を(もちろん無償で)乗ってあげた。
どうやら宅建を持っていることで、頼りにされる一面がある。
良好な職場関係の一介に「宅建資格」が役立つ経験を何度もしてきた。

 4.まとめ(挫折しない宅建士)
勉強に挫折してしまう人は、合格後のメリットをイメージができないことに尽きる。
私は、直接、不動産業界に身を置いていない。
宅建士に合格したからといって、手当なども貰ったことは一度もない。
それでも、宅建に合格して良かったと思えることがいくつもある。
・今の仕事を辞めるだけの覚悟が持てる
・社内で活躍の場が与えられる
・プライベートでも不動産情報に明るくなれる
こうしたことは、大きなメリットである。
資格の勉強は、毎日の継続がキモである。
宅建士という船に乗りかかったのなら、ぜひ引き返したり、座礁したりせず、目的地まで到着してもらいたい。

タイトルとURLをコピーしました