「モノポリー」というゲームをご存知だろうか。
サイコロを振って、土地を買って、家やホテルを建てるゲーム。
実は、宅建やフィナンシャル・プランナー(FP)3級試験ととても相性がいい。
貿易業界に就職した私が、宅建やFP3級に合格したのも、幼少期から「モノポリー」が大好きだったことが要因だったかもしれない。
これから宅建やFP3級を目指す人は、モノポリー・ゲームを知らないなら、ぜひチャレンジしてもらいたい。
1.モノポリー・私の勝ち方
モノポリーを通じて、私は「競売」とか「担保」とかの概念を知った。
だから、宅建やFP試験で、不動産売買や銀行との付き合い方を勉強するに際して、お堅い資格勉強も、不動産業界とは無縁の私でも、すんなりとイメージできた。
私は自分で言うのもなんだが、モノポリーは強い方である。
でも、家族でモノポリーをやる場合、娘が私のメソッド(勝ちパターン)を真似するようになって、勝てなくなってきた。
私のモノポリー、勝利の方程式は、次のとおり。
・水色(オリエンタル通り、バーモンド通り、コネチカット通り)を押さえる。
ここは、家やホテルの建築費が安いので、ここを独占することによって、資金繰りを良くする。場合によっては、鉄道や水道・電気会社を「切り札」に差し出しても、ここを足掛かりに手を広げる。
・次に、オレンジ色(セントジェームスプレース、テネシー通り、ニューヨーク通り)を手に入れる。
水色エリアでできた「資金」を使って、「オレンジ・エリア」で勝負に出る。
ここは、刑務所から出所する人が、よく立ち寄るので、繁盛する。
実は、水色とオレンジ色の二つを独占すれば、ほぼモノポリーは勝てる。
ゲームとは言え、レンタル料がガバガバ入るので、笑いが止まらない。
・大富豪への道は、青色(パークプレイス、ボードウォーク)を手に入れよう。
実際にモノポリーをやる場合、水色とオレンジ色の独占だけでも勝利はできる。
モノポリーは、水色・オレンジ色・青色の「ホップ、ステップ、ジャンプ」。
実はこのセオリー、不動産資格に活かすことができる。
2.不動産資格の動機づけ
資格勉強を制するためには、勝利のイメージを描いたほうがいい。
モノポリーではないけれど、宅建、FP3級、TOEIC700点、この三つが、不動産系資格の「勝利の方程式」である。
もちろんモノポリーのゲームのコンセプトが、不動産取引なので、ゲームを通じて、不動産の「イロハ」を学ぶことができる。
交渉術、抵当権、銀行との調整、相場の読みと風を知ること…。
モノポリーを通じて学ぶべきことは枚挙にいとまない。
そして、モノポリーは、人の性格が色濃く表れてくる。
自分に有利な条件を引き出すためには、どう交渉すればいいか。
ポーカーフェイスを貫くこともあれば、WINーWINの関係を築いたりする。
人によっては、手に入れた土地をバンバン抵当に入れて、ビジネスを広げることもあれば、私は、ほとんど抵当権を使わない人もいる。
不動産業界を知らない私にとって、モノポリーゲームは、疑似体験できる。
机の上で、宅建やFPの勉強をしている時、参考書や問題集に書かれた事例を「モノポリーゲーム」に置き換えてイメージ化できる。
実際、宅建やFP3級に合格した私は「モノポリーゲームのおかけ」といっても過言ではない。
不動産の勉強を嫌だと感じたことは一度もなかった。
実際、貿易業界に身を置く者として、不動産ビジネスに良い距離感を保てたかもしれない。
人生ゲームや野球盤に比べて、モノポリーは、日本ではややマイナーなゲームであり、プレーヤーも少ないのが難点。
でも、私は、学生時代でも、家族内でも、そして職場の研修でも、「モノポリーを流行らせた男」との自負がある。
いったんモノポリーをやっていると、皆、夢中になっていく様子を何度となく経験してきた。
民法だとか宅建業法だとか、とりあえず「お堅い話」は抜きにして、いったん宅建士やFP試験の勉強する覚悟を決めたら、モノポリーで遊ぶことをおススメしたい。
モノポリーこそが「不動産系資格」の第一歩である。
3.楽しく学ぶ不動産資格
モノポリーに勝つためには、「ホップ、ステップ、ジャンプ」の三要素が重要であることを述べた。
やはり不動産系資格も、宅建(ホップ)、FP3級(ステップ)、まで来たら、あともう一息、TOEIC700点以上(ジャンプ)にもチャレンジしてもらいたい。
「不動産資格にどうして英語(TOEIC)?」
そんな疑問も浮かぶかもしれない。
しかし、これから不動産資格の勉強をしたり、不動産ビジネスに身を置きたいと考えている人なら、グローバル化は避けられないと思う。
人口減少化する日本において、外国人が不動産業界においてもキープレーヤーになるので、ビジネスのデフォルトである「英語」を身につけておいた方がいい。
英語が得意なが、宅建やFP3級を勉強するのは難しいが、逆に、宅建やFP3級取得者が、英語の勉強をすることは、割とすんなりと行くことがある。
英語もまた「モノポリー」の登場である。
そもそもモノポリーは、米国生まれのボードゲーム。すでに日本語版でルールを知っていれば、英語版もとっつきやすい。
オリジナル版もさることながら、スターウォーズ版とかビートルズ版とか(私は、ローリング・ストーンズ版のモノポリーが欲しい)、ニッチな趣味のバージョンが揃えられている。
英語版のモノポリーで遊べば、英語と不動産ビジネスが学べる「一石二鳥」である。
4.まとめ
ぜひ不動産系の資格を目指したい人ならば、モノポリーゲームを知ってもらいたい。
・モノポリーで「勝ち方」を確立し、資格試験に生かす
・モノポリーで遊びながら不動産ビジネスを知る
・モノポリーを通じて、宅建、FP3級、TOEIC700点の「資格三冠王」を目指す
不動産ビジネスの醍醐味や楽しさを知ることができる。
モノポリーは、ゲームなので「息抜き」にもなる。
更に、不動産ビジネスがテーマなので「資格試験の動機づけ」になる。
不動産系の資格を目指す人は、ぜひモノポリーで遊んでみてほしい。