【貿易】通関士が足りない?
1.はじめに(Eコマースのトレンド)
これから通関士を目指す人には知っておきたいことがある。
それは、Eコマース(電子商取引)が隆盛を極めて、貨物が小口化しているトレンドがある。
貨物が小口化されることにより、従来の通関業務よりも、関わるプレーヤーの数が多くなり、特に航空輸入貨物において、件数が激増している。
当然、通関件数(輸出入件数)が多くなれば、必然的に通関士の需要も多くなる。
実態は、従来の貿易携帯から小口化、Eコマース(EC)化が拡大している。
既存の通関士試験対策では、EC貨物の手続きについては、深掘りしているテキストが少ない。もちろん、通関士の根源となる「一般通関申告」のしくみや手続きを知らないと、スタートラインには立てない。
ただし、通関士の将来を考えると、貨物の小口化、EC化に対応すべき勉強は避けて通れない。
逆の意味で、これはチャンスでもある。
変化に則した人材を求められる昨今、EC貨物、BtoCモデル、SP貨物、MF通関、FS貨物…といった海千山千の言葉を耳にしても、怖気つかない「引き出し」を身に付けておこう。